1972年 愛知県生まれ。
1994年 武蔵野美術大学卒業 民間企業勤務を経て、
2008年 大正大学大学院 人間学研究科修士課程 修了。
2009年~2014年 浜松市発達医療総合福祉センター勤務。
その他、乳幼児健診の心理相談など発達障害児者の支援をおこなう。
2011年~現在 愛知県公立学校スクールカウンセラーとして小中学校勤務。
2013年~現在 障害者雇用トータルサポーターとしてハローワーク勤務。
臨床心理士、公認心理師、特別支援教育士S.E.N.S
私がロゴセラピーを学ぶきっかけになったのは、ロゴセラピー理論に基づく日本版PILテスト(the purpose in life test)との出会いです。当時は、仕事の意味を喪失し、やりがいのある仕事や意味のある生き方を求めて苦悩した後でしたので、この出会いは私にとって必然でした。
人間は物質的な豊かさや便利かつスピーディな生活を手に入れることができても、人生の目的が明確になっていないと実存的空虚に陥ることがあります。なんとなく生きているような、退屈な時間が増えて、心はフラストレーションと漠然とした不安でいっぱいになっていきます。
また、自己実現に向かって努力することで、私たちは経済力やステイタスを手に入れることができるかもしれません。けれども、与えられた価値観の中で生きているうちは、自分らしい意味のある行動や生き方は実践できていません。むしろ、思い通りにいかない人生を社会や誰かのせいにして生きることになるでしょう。
フランクルは、そのような実存的空虚に陥りやすい現代人の危機について警告を鳴らしていました。そして、どんな状況でも自分次第で意味のある生き方ができるのだと教えてくれています。私はロゴセラピストとして、自分自身の経験を下敷きにしながら、実存的空虚が蔓延しないよう、予防的なアプローチとしてロゴセラピーを広く知ってもらいたいと考えています。
私は現在、小中学校のスクールカウンセラーとして、また障害者雇用のサポーターとして勤務しています。
子どもたちには、自分自身で行動を選択し、そこに責任を感じながら成し遂げることの喜びを学んでほしいと願っています。そして、成功体験だけではなく、失敗から学んだことを次に活かしながら、主体的に生きる力を育んでいければと思っております。
また、自分の人生に意味や価値を見出すことができずに苦悩している人たちには、「あなたの本質はなんですか?」と問いかけながら、精神的に豊かな人生を送るためのお手伝いをしていきたいと思っています。それがロゴセラピストとしての私の本質であり、生きる意味です。