1978年 大阪府生まれ。
2002年 東京大学文学部思想文化学科宗教学・宗教史学専修課程卒業。
民間企業勤務を経て2005年大阪大学大学院人間科学研究科臨床心理学講座に入学。
民間ひきこもり支援団体、大阪府若者サポートステーション、東京都ひきこもりサポートネットなどで、ひきこもり支援の実践と研究を行う。
2012年より静岡福祉大学社会福祉学部福祉心理学科専任講師。
博士(人間科学)、臨床心理士
私は現在、大学の教員として心理学の講義を担当する傍ら、学生相談や地域のひきこもり支援活動などを行っています。
現代の日本には、就学も就労もしておらず、社会に出て他者と関わることのできない「ひきこもり」と呼ばれる状態にある若者が数十万人単位で存在していると言われています。こうしたひきこもりの人の多くは、自分の人生に意味や価値を見出すことができず苦悩しており、このような人たちに対してロゴセラピーを活用した効果的な支援を行っていくことが、現在の私のテーマとなっています。
また、必ずしも深刻なひきこもり状態に陥っているわけではなく、普通に日々の生活を送っている人の中にも、物質的に豊かな生活の中で自分が何のために生きているのかという意味や目標が見つからず、精神的な空しさや空虚感を抱えて生きている人もいます。
私自身もかつてはそのような若者の一人であり、フランクルの思想やロゴセラピーとの出会いによって、自分の生き方が大きく変わったという体験をしています。
内閣府の調査でも、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視する人が年々増加しているという結果が示されています。
ロゴセラピーの理念は、このような時代の中で今後ますます必要なものになってくるのではないでしょうか。
ロゴセラピストとして人々が精神的に豊かな人生を送るためのお手伝いをしていくことが、私の使命であり、生きる意味だと考えています。